2020年5月6日水曜日

新型コロナウイルスの猛威(3)

塩尻市開業医の状況
 私のかかりつけ医での話、その2。(前の話は→新型コロナウイルスの猛威(2)

 私のかかりつけのK医院が休日当番医だということで、状況を見学に行きました。

 診療開始直前、万一の(コロナが疑われる)患者さんに対応するための準備に追われていました。診療所奥の車庫をシートで囲って“臨時トリアージ室”。14日以内の海外渡航歴がある人、発熱や喉の痛み、咳などなど疑わしい症状がある人はまずここへ。そして職員玄関が臨時診察室になっており、ここでコロナの疑いのない“普通の患者さん”で他の処置が必要な人のみ中へ入れるということ。

準備に大わらわ。
ここが“臨時トリアージ室”になる
職員玄関の臨時診療室で












 「ぜったいにコロナウイルスは中に入れない、とするとこうなる」(M院長)とのこと。

 そうこうするうちに電話は何本も入り、もう駐車場ではマスクをかけた患者さんが車の中で待っている。看護師さんが車の窓越しまで行ってまず状況を聞き、検温と酸素チェック。状況からコロナではなさそうなので、ご本人が歩いて臨時診察室へ行きました。

 そのうちに次の一台が。同じように窓越しチェックののち臨時診察室に案内、という具合。窓越しチェックで上記の(コロナが疑われる)人に該当すると車庫へ御案内、ということです。

まずは駐車場での問診…

疑いのある患者にはこの格好で対応する
防護衣の雨合羽 それと手づくりフェイスシールドで…

 中の待合室も“ソーシャル・ディスタンス”をとってもらい、カウンターもビニールカーテン越し対応。最初、受付を透明アクリル板の隔壁で囲おうとしたら、多くの高齢者には声のやりとりがやりにくくなることが判明。で、カーテン方式にしたそうです。

受付カウンターもコロナ対応

 「万一オレやスタッフが“濃厚接触者”になれば14日は閉めなきゃならん。なんとかそうならないようにがんばってる。先日は普通に受診できないと言って怒って帰っちゃった人もいたが、みなさんには理解してほしいな。このあいだのゴミ袋(→ブロク)はまだ被らなくて済んでるが、防護服はなくてこの通り雨合羽だよ。看護師のフェースシールドは手作りだ。よく出来てるだろ」とM院長。

 政府の緊急事態宣言は、やはり延長されました。しかしいつまでこの状態が続くのか…