2020年6月11日木曜日

一般質問を行いました

6月9日に私も一般質問を行いました。

私の質問通告項目は…

1 新型コロナウイルス対策について
 (1) 市内経済活動の現状について
  ① おもな企業の雇用の実態は/解雇、自宅待機、非正規雇用の状況
  ② 営業自粛の影響と経営の実態/とくに観光業と地場産業
  ③ 外国人労働者減で農家人手不足への影響は
 (2) 各給付金、助成金等の利用状況について
  ① 国・県・市の給付金等の利用状況は
  ② 現時点における各対策の効果
 (3) 「新しい生活様式」について ※1
  ① 首相の「新たな日常」は正しいか
  ② 支援対策‘二の矢’は/誘客戦略と‘冬ごもり’対策
2 「9月入学」について ※2
 (1) 国県の動向とメリット、デメリットについて
 (2) 市長、教育長の所感は
3 諸計画改定の見通しについて
 (1) 各計画改定作業の進め方
 (2) 新型コロナウイルスの影響をどう反映するか

このうち※の項目について質問主旨を説明します。
(※1 「首相の「新たな日常」は正しいか」とは? →コラムへ)

※2 「9月入学」について
あまりにも拙速だと思うが 市長はどう思う

「9月入学」について、つぎのように市長に聞きました。

———いわゆる「9月入学」がコロナウイルス関係で大きな話題となっている。すなわちコロナウイルス対策で全国の小中学校、高校、大学まで一斉に休校を余儀なくされ、学校再開の目途が立たない時点で、学業の遅れを回避するために入学時期を4月から9月に半年ずらすという案が急浮上した経過がある。

しかし9月入学はもともと日本の学校教育システムに関する根本的課題だったと言うべきで、本来コロナウイルスとは関係ないところに議論の本質があると思うので、質問はコロナウイルス対策とは別個にした。

一旦は政府安倍首相まで早期導入を示唆し、じっさい文部科学省レベルで来年の9月導入や5カ年の段階的実施など具体案まで検討、発表されたが、緊急事態宣言が解除になり、学校が再開された時点で議論は急速にしぼみ、結局、6月1日に、今回の導入は見送ることが政府から正式に表明された。

コロナウイルスの影響による子どもたちの学力低下という看過できない要因があったとはいえ、この議論があまりに性急な経過をたどり実現の方向に向いていることに私は危惧していたので、先送りになったいまは正直ホッとしているが、議論の本質が無くなったわけではない。

「9月入学」が現実のものになりそうな場面での国や県の最新の動向と、市としての心構えについて聞くつもりだったが、直前に見送りになったので、今回は市の対応方針など具体的な議論への言及はやめて教育長、市長に率直な所感をお聞きする———

これに対し、小口市長曰く———
「賛成反対などというレベルでなく、論外。…(略)…待っていたら9月になってしまうので9月入学にすればいい、というお粗末な恥ずかしい議論だ」と断じました。
 また赤羽教育長も「拙速な導入には反対」という答弁でした。

 両者とも当然の見解と言うべきで、とりあえずうちの理事者はまともでよかった、と安心しました(笑)

 新型コロナウイルス対策で注目度が増している吉村大阪府知事などがいますぐ9月入学にすべきだ、などと発言しているなど推進論は無視するわけにいきませんし、9月入学の是非についてはちゃんとしたステージでしっかり議論すべきで、あらためて国会等で議論されるのを待ちたいと思います。

 なお今回の学校休校による子供たちへの対策がは遅滞なく実施されることが何より重要なことは言うまでもありません。